2015年7月23日木曜日

BOTY JAPAN 2015

BLOG新規一発目でかなり長文になってしまいますが、思い入れのあるイベントレポートなので悪しからず。

月曜日はBOTY JAPANでjudgeさせていただきました。

▼JUDGE
(KAZUHIRO/BOJIN/IRON MONKEY/KOUSKE/NIEK)

BOTYと言えば、25年前にドイツで始まったBBOYINGのイベントで、もっとも古い国際大会です。スポーツで言うオリンピック的なイベントです。

日本では2000年から予選がスタートしました。

BOTYではまずショーケースコンテストを行ない、上位6チームだけがバトルトーナメントに進む事が出来ます。そして、その6チームでトーナメントバトルをしてチャンピオンを決めます。

当初は上位2チームで優勝・準優勝を決め、次の2チームで3位・4位を決めるだけでしたが、何度かシステム変更があり今では上位6チームでトーナメントを行なうシステムになりました。

過去にはMVPを決めたりアジア予選等もありましたが、今では廃止されています。

BOTYに向け毎年日本代表の座を手にしようと、たくさんのCREWが数ヶ月前から準備して挑みます。

そういう意味でも、たくさんの人の思いが詰まった1番熱いバトルが繰り広げられるイベントです。

しかし残念ながら、BOTYにおいて日本代表がワールドファイナルで世界1の座に輝いた事はありません。

僕も2000年(OriginalQuest)・2001(TeamOhh)年・2005年(KingArk)・2009年(AllAreaCrew)・2010年(AllAreaCrew)と5回BOTY JAPANに挑戦し、2度世界大会へ行きましたが、準優勝(TeamOhh)とBEST SHOW(AllAreaCrew)止まりでした。
Team Ohh(2001)

All Area Crew(2009)

そんなBOTY JAPANでjudgeをさせていただくのは今回で2回目です。

今年は九州男児やBody Carnival、Nine State Bboysなど上位が予想されるCREWが出場していませんでしたが、それでもTHE FLOORRIORZやMORTAL COMBAT、Faund nation、K.A.K.Bなど強豪揃いでした。
日本の層は厚いです。

まずはショーケースコンテストから。

今回はコンセプトを持ってショーケースを作ってるCREWが少なかったです。

必ずしもコンセプトを持つ事がpick upに繋がるワケではありませんが、コンセプトがあった方が他のCREWと差別化されて印象に残ると思います。あと、BOTYには8つの審査ポイントがあり、そこに該当しないショーも幾つかあったのであえて言いますが、上位6チームにpick upされたいならBOTYの審査ポイントを意識してショー作りした方がpick upされる確率は格段に上がります。

上位4チームのショーはどれも素晴らしかったですが、個人的には特にK.A.K.Bのショーがいろいろな視点から見て、とても素晴らしかったですね。


バトルに進んだ上位6チームは
1位TheFlooriorz、2位MortalCombat、3位K.A.K.B、4位FaundnationCrew、5位NishikasaiCREW、6位BEFEEMOSS。

battle結果は
=1st BATTLE=
◯Found nation vs Nishikasai CREW
(5-0)
◯K.A.K.B. vs BEFEEMOSS
(5-0)

=SEMI FINAL BATTLE=
Found nation vs THE FLOORRIORZ◯
(1-4)
K.A.K.B. vs MORTAL COMBAT◯
(0-5)

=FINAL BATTLE=
◯THE FLOORRIORZ vs MORTAL COMBAT
(4-1)

優勝はTAISUKE率いる
THE FLOORRIORZでした。


クールでハイクオリティーなスタイルに加え、新メンバーのYUSKIが加わった事でさらにパンチが増した印象でした。

美味いスパイスカレー食べてて、不意にホールスパイスのカルダモンをかじってしまったような(笑)

決勝ではMORTAL COMBATのラスト2ターンが強烈だったので心揺さぶられましたが、序盤からバトルの主導権を握ってたTHE FLOORRIORZに票を入れました。


今回は大黒柱であるTAISUKEがいつも以上に頑張ってて、それも勝因に繋がったと思います。

この調子で今年こそ日本代表がワールドファイナルで世界1になってもらいたいですね。

頼むぞTHE FLOORRIORZ!

そして、今年のBOTY JAPANは例年に比べてキッズがたくさん参加してたのも印象的でした。

横浜のOHASHIの生徒のCREWも金沢のMASUMIの生徒のCREWも、皆凄く上手かった!そのまま頑張れば、今後凄いCREWになるでしょうね。

以前そう感じさせてくれたK.A.K.BのメンバーやMORTAL COMBATのSHOYA、FaundnationのISSEI&RYOはまだ中〜高校生なのに、すでに大人に負けない活躍ぶりを見せてました。

そして、女子だけのスキル集団・NishikasaiCREWも印象的でした。何かが変われば、いきなり世界でも有名になるのでは?と思うほどインパクト大でしたね。

総評としては、ショーケースだけでなく、バトルにおいてもワールドファイナルを目指して準備してるCREWが増えたと思います。ワールドファイナルを意識してるCREWはBOTYの戦い方も理解してて、ルーティンからのソロを多用してました。確かにBOTYのワールドファイナルではその戦い方が評価される傾向があるので、間違ってはない準備だと思います。ただ、個人的にはソロでももっとルーティンと同じぐらい準備してバトルに挑んで欲しいですね。あいつが出て来たら俺が返す!みたいなやりとりが今回あまり見れなかったのは少し残念でした。あと、全体を通してダンス的な部分よりもスキル的な印象が強すぎたので、そこも少し残念でした。
大きなステージのbattleになるほどスキルがフォーカスされるので、ダンス的な要素が薄くなっていく傾向にありますが、そこに偏り過ぎると元々のBBOYINGの良さが薄れていってしまうので注意が必要です。
judgeや大会側の趣旨によって変わってしまうのも事実なので難しいとは思いますが、トップロックやフットワークももっとBBOYINGの要素としてフォーカスして、さらにオリジナリティーの域までトータルで高めていって欲しいです。

と、まあいろいろな思いはありますが、決勝が終わった後は出場者達の熱さに感動しました。

この熱さがやはり素晴らしい!

イベントが終わり、judgeやイベント関係者や出場者と打ち上げ。

ダンスの話以外でも、いろいろな話で盛り上がりましたね。

それにしても、海外のjudgeの日本アニメの詳しさには驚きでした。

日本のサブカルチャーも本当に凄いのだ!


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